タキ

DUNE/デューン 砂の惑星のタキのレビュー・感想・評価

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)
3.8
原作未読で挑んだが設定を理解するのにやはりちょっと時間がかかる。予習は軽くでもしていたほうがよかった。人物相関図が頭に入っていれば急場はしのげると思う。ストーリーラインとしてははるか遠い未来、人類は数多の惑星に住んでおり、有力な一族がその星を統べ、それら諸家の上には皇帝が君臨している。アトレイデス家はかなり力を持っている一族で、皇帝とハルコンネル家に疎まれ、両者の策略に嵌り、お家断絶の危機に立たされているといったところだろうか。
見てる間すごく既視感があってスターウォーズと風の谷のナウシカが何度も何度も頭をよぎる。それもそのはずで1963年に発表されたこの映画の原作Duneによってインスピレーションを得た部分がかなりあるということらしい。こっちが本家なのになんだか気の毒な気もする。
主人である公爵も重臣も亡くし孤立無援のアトレイデス家の母子はことの発端である香料のとれる惑星アラキスの民フレーメンと接触することに成功し、これから!というところで終わるのだが、最初のタイトルクレジットで続編作るつもりなんだなと思ったのでビックリはしなかったけど、ホントにちゃんと続編作れるんだろうか心配になっている。序章とでもいうべきこの作品は壮大なロケーションと衣装美術、メカニックや砂虫の造形、ポール役のティモシー・シャラメの美貌をボーッとみてるだけでも時間は過ごせるが、正直後編を見ないと評価はつけにくい。フレーメンは砂漠の民で奪われ搾取される側の人々として描かれ主人公の青年は白人でドンズバで「救世主」と呼ばれている。このままではヤバイ匂いしかしない…。
(3.8は今後の期待を込めてのスコアとなります)

映画『デューン/DUNE 砂の惑星』キャスト Q&A映像 ワーナーブラザーズ公式チャンネル↓
ティモシー・シャラメがかわいい…
https://youtu.be/YOSy2gqoIdM
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