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DUNE/デューン 砂の惑星のwoosのレビュー・感想・評価

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)
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TOHOシネマズ新宿にてIMAX2D字幕版を鑑賞。
2021年新作劇場鑑賞45作目。
客席はほぼ満席。
テーマ「覇権」

[全体として]
この映画も何回も何回もトレーラーを見て、とても楽しみにしていた作品だったが、期待を上回る面白さだった。
デヴィッド・リンチによる1984年作品は評判が非常に悪かったり、アレハンドロ・ホドロフスキーが途中で断念したりと、いろいろ曰く付きの本作だったらしいが、その辺り全くノーチェックなので比較するためにも今度見てみようと思う。あと原作小説も。
お話は、砂の惑星DUNEにある貴重な資源『メランジ(香料)』を巡り主人公の一族であるアトレイデス家とその宿敵のハルコンネン家がDUNEの覇権を争う感じと、おそらくシリーズ全体を言うと貴種流離譚のような感じになるんじゃないだろうかと予想してみる。

[良かったところ]
IMAXのポテンシャルをフルに活かした圧倒的な映像と、シンプルな物語で最後まであっという間の体験だった。
衣装やマシンのデザインなどの美術がとにかく素晴らしく、ガジェットの一つ一つがカッコ良くて近年のSF映画の中でも飛び抜けて良かったと思う。

[気になったところ]
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督はわざとやっているのか、それともそういう作家性なのか不明だが、結構話をわかりにくくしていると思われるので、もっとアクション多めの活劇にした方が良かったんじゃないかと思った。会話劇が多めだとどうしてもわかりづらい固有名詞が出てくるし、なんとなくそこの部分で物語が停滞してしまう気がする。
おそらく原作小説では詳細に語られているのだろうが、155分という長めの尺でも若干説明不足でダイジェストのような形になっているのが否めないと思う。おそらく前後編に分かれると思うのだが、3部作で行った方が良かったんじゃないかと思う。
あと、ティモシー・シャラメの母親がレベッカ・ファーガソンというのは、どう考えても若すぎる気がする。。。

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個人的には近年最高のSF映画でした。
必ずIMAX(できれば池袋orエキスポシティのやつ)で見るべき作品です。
おすすめです。
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