おれにはつまるところ映画は「画(え)」である!って思ってるところがあります。
もちろんストーリーや音楽も重要だけど映画の一番の魅力はその画(絵)に尽きる…と思ってます。
監督のドゥニ・ヴィルヌーヴ…
メキシコ麻薬戦争の闇を描いた「ボーダーライン」…クライム・サスペンスでありながらディストピアSFのような圧倒的なカメラワークが産み出す「画力」(えぢから)に圧倒されて一発でファンになりました。
そしてデッカい「バカウケ」とタコのお友達の「メッセージ」!まさかの量子物理学SFでそのバカウケの内部にやられました。
それからまさかの「ブレード・ランナー2049」からの「DUNE/砂の惑星」!
この人は怖いもの知らずのチャレンジャーなのかバカなのか?
ブレランの続編やあのデューンの何度目かの映像化なんて普通の監督なら絶対引き受けないよな…だって勝ち目ないやん…めんどくさいファンに叩かれるのは目に見えてる(笑)
だからドゥニ・ヴィルヌーヴは内容より得意の「画力(えぢから)」で勝負している!
そもそも原作が古典なんです。
「全宇宙から命を狙われる…」
もうこの言い方だけで量子物理学なんかなかった時代の想像だけで書かれたSF物語だとわかってしまいます。
PART 1と題された本作はストーリー的には鈍重に感じてしまうのは仕方のないところ…「これから」という準備段階ばかり見せられてる気がするからでしょう。
しかしヴィルヌーヴが作り出す「画」…
圧倒的です。
そしてこのDUNE /砂の惑星(原作)がSF界に与えた影響の大きさを思い知らされることになります。
まぁSTAR WARSの元ネタっていうのは有名だけど宮崎駿のナウシカやラピュタとこれほどイメージがダブるとは?
宮崎がデューンからのイメージをパクったのはいいとして(?笑)今回映像化にあたってヴィルヌーヴも宮崎アニメ参考にしてたりしてね(笑)
イメージの「行ったり来たり」があったのかもしれませんね。
本作で強烈な印象を残すトンボ型の蜻蛉オーニソプターとラピュタでドーラたちが乗ってた蜂フラッターとの類似!
羽根のたたみ方が同じだったよ!
砂虫と王蟲、砂漠の民フレーメンと風の谷の蟲使い…
ヴォイスはフォース…これはスターウォーズか(笑)
「これはサンドワームの牙より作られた神聖なる剣!」
「王蟲の殻より削り出したこの剣がセラミック装甲をも貫くぞ!」
非常に興味深かったですね。
ヴィルヌーヴの作風は色々言われますがやはり圧倒的でおれは大好きなんですよ。
まぁパートワンなので2時間半観てても「これから」って感じで終わります。
でもけっこうあっという間だったしおれ…2回行ったし(笑)