ぐりこ

ドラゴンクエスト ユア・ストーリーのぐりこのレビュー・感想・評価

1.5
こ、これは!!!
・・・最後のどんでん返しに度肝を抜かれた。悪い意味で。

ドラクエ5って僕が一番好きなRPGゲームで何度もプレーした思い入れのある作品。
何といっても親子三代にわたって時代が流れる作品は他になくて、それぞれの節目に出会いと別れがあって、それこそ大河ドラマにできる脚本だと思う。
少年時代の冒険、パパスの死、ヘンリーとの友情、魔物使いとしての主人公、結婚、双子、天空の血、、、
とびきり素敵な物語を上手に削って繋げて改変して2時間のエンタメにまとめられるか、それだけが勝負だったはず。

実際、最終盤に至るまで、わりとよい改変具合だと思って普通に感動したりなんかもしてたのだけど、、、


最後にやってくれたな!バカ監督め!!(# ゚Д゚)

基本的に事前情報ゼロで映画を観に行くから、新鮮に感動することもあれば、劇的にがっかりすることもあるわけで、今回は完全に後者。絵文字にしちゃうくらい。

ほんと、なんであんなことしちゃったんだろうな。
想像に過ぎないけど、偉大すぎる作品のメディア展開をやるとなったとき、骨のある監督ほど、
「この作品を映画化して感動させてヒットしたって、結局誰の記憶にも残らないし、ましてや自分の手柄になんてならない。何か爪痕残さねば...」
って思ったりすることもあるのかもしれないな、と。THE裏目。


まぁラストの前代未聞の改悪の前までは、けっこうよかったので一応ポイント感想書いておこう。
・パパスが殺されるシーンの絶望感、よく再現できてました。
・ビアンカにプロポーズするとこは感動的だった。泣いた。
・息子のアルスくんが天空の剣を抜くシーンおもしろかった。
・石化されたリュカがなんだか凍結したシンゴジラみたいだった。
・過去に戻るときにオーブのすり替え以外に言葉に意味を持たせたのよかった。
・ヘンリー削らないでくれてうれしい。
・ゲマは終始いい悪役っぷりだった。


最後にツイッターで見かけた"会心の例え"を引用。
「ディズニーランドで 散々遊んで楽しんだ その帰りのゲートで、ミッキーマウスが被り物を取り 『大人になっても夢の国とか言ってんじゃねぇぞ』って言ってくる、そんな映画です」

…それな。
ぐりこ

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