Sachika

赤い闇 スターリンの冷たい大地でのSachikaのレビュー・感想・評価

3.8
1930年、世界中で深刻な経済恐慌が起きる一方で、輝かしい繁栄を続けるソ連。
肥大するモスクワ、その資金源はどこからやってくるのか、偽りの繁栄ではないのか。
疑問を抱いた英国人記者ジョーンズは、秘密の鍵となる国ウクライナで、驚愕の事実を目にする。

ソ連に全てを奪われたウクライナの人々が何を見、どう生活し、何を食べて、死体がどう扱われるのか。
見た人にしかわからない事実。
知っていても隠されてしまう真実。

何も信じられなくなるほどに、政府や組織と言うものの強さをこの目で確かめた気がする。
恐ろしい。
Sachika

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