Yukiko

ニューヨーク 親切なロシア料理店のYukikoのレビュー・感想・評価

3.9
2021年6月20日
『ニューヨーク 親切なロシア料理店』 
  2019年イギリス・カナダ・スウェーデン・デンマーク・ドイツ・フランス制作
監督、ロネ・シェルフィグ。
他の監督作品に『人生はシネマティック!』
『ワン・デイ 23年のラブストーリー』『17歳の肖像』
がある。

ニューヨーク、マンハッタン。
老舗ロシア料理店「ウィンター・パレス」。
刑務所を出所したばかりのマーク(タハール・ラヒム)が
新たにその店のマネージャーを任される。
その店の常連客に看護師のアリス(アンドレア・
ライズボロー)がいて、仕事の合間に「赦しの会」という
セラピーを開催している。
そのお店に、母クララ(ゾーイ・カザン)と息子が夫の暴力
から逃げて、身を隠すようにやって来る。


一つのレストランに集う人たちの、様々な人生を思う。
一人一人がドラマティック。

特に、このクララ親子に焦点を絞って描き、この親子を助ける
「ウィンター・バレス」のマネージャーと客たち、という
描き方。

他にも、元オーナーのディモフェイ(ビル・ナイ)や、
不器用なジェフ(ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ)や、
弁護士のジョンらがクララ親子の為に協力する。

ニューヨーク、マンハッタン。
ビル街に粉雪が舞うシーンが素敵。

クララの息子、アンソニーとジュードの兄弟。
下の子のジュードが雪降る真夜中に外に出て、噴水のつらら
に手を出すシーン、幻想的。
アブナイナと思ったら案の定、雪の中で瀕死の状態になって
しまう。

看護師アリス役のアンドレア・ライズボローさんが細身の
お顔でなんだか儚げな感じだが、頑張る姿に敬服。
12時間労働を上司から言われるが、承諾するところが凄い。

クララ親子、お金なく、泊まるところもなく、食べ物もなく
盗んだり、ホームレスになっていく過程が観ていてツライ。
夫から逃げてばかりではなく、立ち向かうことを教えて
くれた皆さん、「ウィンター・パレス」に集まり結束する。
人助けがテーマかな。

クララの夫は・・・? それからどうなる?
ドラマだねぇ~。。
Yukiko

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