カンパッチー

ニューヨーク 親切なロシア料理店のカンパッチーのレビュー・感想・評価

3.3
料理中心な話かなと思ったらDVなど思った以上にシリアスで料理が全く主体じゃなかった…!それでも、ジェイ・バルチェルが髭だけど片思いでアリスに会いたいがために赦しの会に通う姿が可愛かったので副産物として良い映画。

この映画は主演のゾーイ・カザンとタハールではなく、自分の価値を見いだせなくて人にとにかく尽くしすぎてしまうアリスことアンドレア・ライズボローの方が主役だった気がします、仕事では看護師として、プライベートでは赦しの会やホームレスへのボランティアなどとにかく人にだけ尽くしてきた彼女がジェイ・バルチェルやケイレブ君という自分を認めてくれる&見てくれる人間に出会って~という彼女の話に感情移入し、応援してしまいます。

息子二人(特に長男)も大活躍!いや、母親の気持ちも分かるんですよ?夫が息子にまでDVしたら荷物や色んなものなど持たずに家を飛び出すのも。それでも、考え無しに飛び出す前に何か持つべきだったしヴィトンなどで万引きを繰り返すゾーイ・カザンが自分を正当化するのが納得できないんですよ、困っていない富裕層から盗ってるとかあぁ?ロビンフッドかあんたはと。
ロシア料理店のオーナーでもあるビル・ナイは怪しくもあり完璧に最高でした。