方眼

イエスタデイの方眼のレビュー・感想・評価

イエスタデイ(2019年製作の映画)
4.1
2019年”Yesterday”。監督と脚本家は同い年、なんか「レイダース」みたいなタッグ。このalternativeな世界ではCokeなど他のモノも少し無い。TheBeatlesが実在しないがジャックは啓示のようにその言葉と音楽を書き記し演奏する。宗教行為をポップに描写し、レノンの発言も遠回りで参照できる仕組み。他にも同じく曲を覚えている=神の声が聞こえる人たちが、聖地巡礼の旅で現れる。映画としては思っていた以上にラブ要素多め。SFアイデアのシチュエーションで、話はスィートに仕上げ、最後の方で年長者と会話し、人生の本質を悟る、というのがカーティスシナリオの特徴。ボイル演出は、リバプールでの無駄に躍動感あるカメラや、フォーカスと色使い、左右対称な画面の出し方。実は初めから判っていることに最後に気づいて決断する男の話という意味では「127時間」も同様。Let It Be、Hey Jude、Eleanor Rigbyの名曲イジり、Oasis、Coldplayのバンドイジり、Back In The U.S.S.R. 、WhiteAlbumのタイトルイジりが楽しい。
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