Kubo

イエスタデイのKuboのレビュー・感想・評価

イエスタデイ(2019年製作の映画)
4.3
ダニー・ボイルの渾身の一作の一つだろう。

もしもこの世界から<Beatles>が消えたら...
の設定を巧妙に駆使し、歌詞に則りながら
波間に揺れる恋路すらも掬ってみせる。

居ないなりに覚えてはいても
自分のように知り、聞き、話して、歌い上げなければ素晴らしい音楽も伝わりはしない。

その"初めて/始めて"みての葛藤が本当に上手かったし、笑いも含まれている。見やすい。


「幸せになる秘訣は--
愛する人に愛を伝えウソをつかずに生きる事だ」

なんていい台詞なんだろうか。
今でさえ居ないジョン・レノンの役に囁かれて
芯を食われた主人公ジャックがそこには居た。

主人公ジャック以外にもBeatlesを覚えていた人たちの使い方も素敵すぎる。


映画上の嘘一つで
音楽と綺麗に包まれた愛のSFヒューマンロマンスでした。
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