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アンダー・ユア・ベッドのRRRiのレビュー・感想・評価

アンダー・ユア・ベッド(2019年製作の映画)
2.9
DVが激しすぎて観てられないのが1番強い。すごく嫌な気分になってしまって、作品には申し訳ないけれど所々早送りしてしまった。
DVに縁がないしそういう扱いを受ける姿を見ることに腹が立つから、フィクションだと分かっていても、録音しとけ!!とか下噛みつけ!!正当防衛なるような仕返しせえ!!とか、主人公も盗聴してるなら録音したテープでどうにか助けるとか手段色々あるでしょ!とかもう怒りの感情が煮え繰り返りそうだった。落ち着いて私。

でも、そのシーンがあるからこその高良健吾の行動がまともだと錯覚してしまうのだと思う。DV夫の存在なしに主人公だけ見てたら、あんな部屋にして覗きや盗聴して最後には...と気持ちの悪い変態なはずなのに、どこか純愛を貫く青年に見えてしまい、いけ!いけ!と応援してしまう自分がいるという不思議な気持ち。

高良健吾だからこそ成り立つよね...実際高良健吾がいたら名前忘れることなんて絶対ないんだけど、そこは映画ということで。本当に気持ち悪い感じの人使ったらリアル味が増してもっとじとーっとした映画になってたかも。

西川可奈子は大学生時代と今で人が全然違うことに驚いた。笑顔は素敵でかわいいのに、DVを受けているところや疲れ果てているところは同じ人間とは思えないくらいやつれていて可愛さが全くなくなる。
体張りすぎじゃない?とも思いながら観てたけどだんだん観ていて俳優という仕事に真摯な人なんだろうなと感じた。

終わり方。
高良健吾よかったよ。報われたかな。10年越しに生きる意味を与えてもらえたかのような表情が切なかったね。

にしても、西川加奈子の役、いい子なはずなのにろくな男に当たらないのが不憫だわ、、、。
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