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トールキン 旅のはじまりのギャスのレビュー・感想・評価

トールキン 旅のはじまり(2019年製作の映画)
3.3
トールキンの半生が、あの壮大な指輪物語の背景としてパズルのピースを埋めるように、戦闘シーンは激しく愛のシーンは詩的に仲間のシーンは熱く語られていて最後まで興味深く観た。

「仲間」は大きなキーワードであり、冒頭の戦闘シーンから、仲間と、そして得体の知れない巨大な何かの闘いの物語は描かれていた。

そして、仲間も愛も死も彼の隣にあったのだが、特に彼が言語学に長けていたことは特徴的で、それががとても大きな要素として物語に不可欠だったことがよくわかるエピソードが興味深かった。

ネタバレ
言語は「何をどうネーミングするかという学問であるだけでなく、文化の根源、民族の命なのだ」というセリフがあるが、まさに言語学を追求することはその言語を話す人々の暮らしや歴史を追求すること、各国の神話を知ることでもあった。
"独自の言語体系"を作り出していた彼は、その始まりから壮大な物語の創造者であったことがよくわかる。


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