ATSUYA

スキャンダルのATSUYAのレビュー・感想・評価

スキャンダル(2019年製作の映画)
3.9
魚は頭から腐る

自分の知ってるシャーリーズ・セロンは出演していなかったです。自分の知ってるジョン・リスゴーも出演していなかったです。

デブ親父にイライラする映画。
女性に対してのセクハラを正当化するクズ野郎の振る舞いに怒りを隠せませんでした。

そして、セクハラを告発する女性の勇気と覚悟。
職を失う不安、制裁への恐怖を抱えながら声を上げた女性たちを尊敬します。Me too運動のように、女性やマイノリティの人々が自分の意思を主張できる、そんな社会を形成していくべきだと改めて思いました。

2016年、起こりたてホヤホヤの時事問題を映画として消化できるアメリカ。臭いものには蓋をしろとばかりに、触れることも許されない日本。文化・制度・国民性が違うとは言え、ここまで表現の自由が尊重されているアメリカを少し羨ましく思う。

原題の"bombshell”には爆弾、突発事件、魅力的な女性という3つの意味があるそうです。(weblioより)
FOXニュースが抱える爆弾、グレッチェンが起こした突発事件、男が抱く"魅力的な女性像"の強要。この原題、とっても深い。

元ネタを知っていたらもっと楽しめたのかな。
FOXニュースのことさえ全く知らなかったので、少し内容を把握するのに時間がかかってしまいました。
ただですね、テンポはかなり良いし、ストーリーも一筋縄でいかない展開なので、とても楽しめました。満足です。

シャーリーズ・セロンは言わずもがな凄いです。
メイクだけじゃなく、佇まいがカッコいい。
後で写真を見たら、メイガン・ケリー本人に激似でビックリしちまいました。

ニコール・キッドマンは主演のわりに存在感薄め。
その分、マーゴット・ロビーは存在感強めです。
顔アップのシーンでわかる表情の変化が良きです。
でも『華麗なる覚醒』予告編の彼女が一番楽しそうだった。
やっぱりハーレイクインが似合ってる。

アメリカ大統領選、Twitter依存症のトランプは再選を果たすのでしょうか(笑)
ATSUYA

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