肉浪費Xアカウント復旧無理ぽ

流転の地球/さまよえる地球の肉浪費Xアカウント復旧無理ぽのレビュー・感想・評価

2.0
B級映画的キャラクターが織り成す特A級の中国人民思想の中国人民による中国のためのSF大作の爆誕
日本は味噌汁とお米があればヨロシ

"中国SF元年"と叫ばれる因果な映画で歴代中国映画史に残る大ヒット(第2位だとか)を記録したSF映画だけあって、その映像技術ははるかに邦画を超えて「お金かけてるなー」感は味わえます。"お金かけてる感"だけはね…

すみません、映画としては全く面白くないです…
地球の救世主的ヒーローを描いた映画にも関わらず"中華人民的選民思想"というのがどうも足を引っ張り、グローバル的映画を目指したものの、より一層"我が国の優位性"を色濃く訴えかけるようなストーリーテリングに辟易してしまいます…
まあそういう客観的他国から見た自国万歳の心象はどうでもよく、
問題は主人公一家含め、どの人物にも感情移入先がなく、映像も"悪い意味で"ハイテンポです。カットに次ぐカットで場面転換が早過ぎて、ろくに人物間の会話も成立してないようにも見え、行動が全体的に"自己中"、外人はいち早く死んどけの精神でカタルシスも余韻もあったものではありません…

だから映像という外面は"多少"良くても、ストーリー進行、人物の行動、シーン編集、サントラ等音響効果に結びつく「臨場感」なるものが個人的に一切なくて熱中度合も段々と冷めていくのが勿体なかったです…

ただし!地球という人間を含める生命活動機関が本当に切羽詰まっているという圧倒的「絶望感」はひたすら畳み掛けてくるので、そういう"SF的アポカリプス感"を求めるなら意外にも楽しめるかもしれません。