2020.10.03
情報解禁時はニノ主演ということで興味を持っていましたが、のちに「湯を沸かすほどの熱い愛」と同じ監督ということが判明し俄然鑑賞モードへ。
物語は実在する写真家・浅田政志の半生を描いたもの。
浅田政志を中心に彼自身の家族、写真家という職業と写真を通して周囲の人々との交流を描く。
前作や予告の感じから心に突き刺さるような内容だとばかり思っていましたが、実際は浅田政志の写真や被写体に対する真摯な姿勢と、それに巻き込まれる家族の笑って泣ける描写が主でした。
写真家という夢を追いかけ、成功へと向かっていく政志、様々な家族と関わり、その写真を撮っていく政志、被災地で写真清掃のボランティアとして、写真の意義や家族のあり方と向き合う政志。
それぞれの場面で様々な家族の描写や瞬間を切り取る写真の意義が垣間見えて、心が暖まるような感動作でした。
演技についても、脇を固める方々は本当の家族のようにも見える空気感と存在感で、本当のドキュメンタリーを見ているようでした。
今作で一番印象的だったのは二宮和也で、所々ニノっぽさが見える場面もありましたが、だんだんと本当に浅田政志であるかのようにも見えてきて、今後の作品や他の役柄も楽しみになってきましたね。
