Hondaカット

ラストナイト・イン・ソーホーのHondaカットのレビュー・感想・評価

4.1
83点。お洒落でエッジの効いたジャンルレス映画。強いていうならホラースリラーだが、エドガー・ライト監督のポップな絵作りと早いテンポ感、60年代のまさに夢のようなロンドンを堪能してるうちに、これは一体どういう物語なのだろうといい意味での困惑がある。

その中で躍動する二人の主役が素晴らしい。アニャ・テイラー=ジョイのツンとした表情と、トーマシン・マッケンジーの純粋さの塊のような二面性が輝いていた。

2人の主人公をほぼ並行に描きながら、夢と現実の錯綜というギミックで進み、お話的にも表裏一体になっていく超複雑な脚本を、とてもポップに惹きつけられる見易さに仕上げていたのは本当に凄い。相当編集であれこれいじりまくった成果だと思う。
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