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ラストナイト・イン・ソーホーのmoryのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

イギリスの田舎からロンドンの大学に進学した女の子が幻影と過去の亡霊に悩まされる話。

エドガー・ライトはノンストップ・スピーディーな展開が持ち味だと思っていましたが、時速200kmと時速60kmのスピーディー演出が両立しうるのだと理解しました。ソーホーは後者で、時速60kmで高速ワルツを踊っている小気味良さでした。Eライトの可能性と奥行きを感じさせられる作品でした。
 
音楽と映像の合わせ方に芸術性を感じます。Eライトは英国センスに溢れる方で、本作もその良さが溢れていたと思います。この路線で撮る映画でこれからも魅せていただけたら嬉しいです。
 
本作公開されてから、性暴力を受けた方に対する注意喚起をSNSで確認しておりました。鑑賞してその意味すごくよくわかりました…自分その経験が無くても結構しんどかったですもの。サンディの魂がエリィの追体験で慰められた(と思っていいですよね)のが救いです。2人とも可哀想で居た堪れなかった…。
 
エンドロールは自分鑑賞映画史上10本の指に入ると思いました。描かないことで観せる観せ方があるんだなぁ。60年代のロンドンが好きな方には色々たまらない作品なのだろうなぁ。
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