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モービウスのNAOKIのレビュー・感想・評価

モービウス(2022年製作の映画)
3.6
まぁ最初からわかっていたことだけどマルチバースって諸刃の剣だよね〜(笑)

前回のスパイダーマンみたいに今まででは考えられなかった展開で感動を与えてくれたし、これからのシリーズをターボかけたみたいに面白さを増幅させる素晴らしいアイデアに思えたもんです。
でもそれは同時にあまりになんでもアリになってしまってこのシリーズをつまらないものにしてしまう可能性も大いにはらんでいると思ってしまいます。

思えばそれはアベンジャーズのエンドゲームの時に取り返しのつかない結末をどうにかひっくり返すあの力技歴史改変のあたりから始まったことなのかな?
シリーズは違うけどあの「デッドプール」なんかも既にこういうことやってたし…

量子物理学の発展のなせる技か?(笑)

「モービウス」

ヴィランというよりダークヒーローの色合いが濃い本作…

ダークヒーローの葛藤と哀しさを前面に押し出しかなり好きな世界観…なんと言っても先日の「ハウス・オブ・グッチ」で救いようのないバカ息子を怪演したジャレッド・レトーが同じ人物とは思えない異様な色気を持ったイケメンぶり…

日本には江戸時代から伝わるとんでもない言葉があります。
「目病み女と風邪引き男」

目が病気で潤んだ女と風邪で鼻声の男は色っぽい!という意味です。
この言葉を知らない今の若者なら「なにそれ?」と思うでしょう…健康的の真逆は色っぽいっていうのは日本人が昔から持つ不思議な価値観なのです。

杖をついて死に怯える医者…ジャレッド・レトーの異様な色気は日本人好みなのかもしれません。

アクションも含めて「哀しきモンスター」映画としてかなり面白かったと思います。

ただ最初に書いたマルチバース…これを知ってしまったファンは最後に当然これがないと納得しません。

エンディングにこのおまけが(いつものように)付いていましたが…おれは最後に違う映画にされたみたいで少し興醒めしました。

優しいファンはこれからスパイダーマンやヴェノムとどう絡んでいくのか楽しみ〜なんて書いているけどこの映画単独での色合いをぶち壊すみたいでおれは要らなかったな〜

どうせならコウモリ繋がりでバットマンとも闘わせてみたら?とか意地悪な気持ちも湧き上がりました。マルチバースもそこまで行ったら面白いと思うけどね(笑)
ジュラシック軍団VSヒーロー軍団
プレデターVSスーサイド・スクワット(既にマーベル関係ねぇし)(笑)

さてそんなマルチバース…
その極め付けということになるだろう「ドクター・ストレンジ」の新作がもうすぐ公開…
楽しみにしてますが…

この世界がマーベル終焉の世界にならないといいが…(笑)
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