とうるうまん

ミッドサマーのとうるうまんのレビュー・感想・評価

ミッドサマー(2019年製作の映画)
3.0
心の弱いかたは一人でみるのをおすすめしません

家族が事故(...)に遭い、彼氏の大学の同級生に誘われて彼の故郷に彼氏たちと旅にでて不思議な風習に出会う話

ジャンルが【ホラー】となっているので『SIREN』的なのを想像するかもしれない。その成分がないではない。
これをホラー、スリラーという一般的な括りにはできない。

非常にサイコな映画だ。
雰囲気は異様ではあるが、終始昼間でありおどろおどろしくはない。
各人の心情も行動原理も理解はできてしまう。
村人も独特な風習でそれを普遍的ではないと認識しつつも実行することに躊躇いはない。

儀式が終盤に迫る頃、ヒロインとその彼氏に大きな動きがありそこからノンストップでラストに向かうが、とあるシーンでは思わず笑ってしまった。真面目に「へんなことをしてても風習ってそういうものだから」と見ていたが...劇場では「フフン」という雰囲気ではあったので自身を恥じることはない。というよりここで引き込まれていたらカウンセリングなりセラピストにかかることを本岐で推奨する。




ラストはヒロインの笑顔で終わる。
村人同士は家族である。家族に嬉しいことがあれば共に喜び、悲しいことがあれば共に泣く。
ポスターの顔とは対照的だ。
あの笑顔にはどういう意味があるのか、ぜひ考えてみると良い。

重ねて言うが、映像作品に引っ張られるほど心身弱っている方にはおすすめしない。
マリファナを吸うような映画で、耐えられない人には耐えられないだろう。