トールキン

君の誕生日のトールキンのレビュー・感想・評価

君の誕生日(2018年製作の映画)
4.2
韓流熱が高まってるので適当に何気なく選んだ作品がまさかの大当たりでした。韓流好きでまだ見たことない方に強くオススメしたい。

韓国で実際に起きた事故における遺族のお話。韓国での船の沈没事件、ネットで調べてみたらそう言えばこんな事件あったな、と思い出す。作中で肝心な部分の説明や描写が全く無いなと思ったらそういうことか。

遺された家族は一生消えることのない悲しみを一生抱えて生きていかなくてはならない。周りの人たちがどれだけ励ましたり憐れんだりしても結局は自分たちで前を向かなくてはならない。終始に渡って静かな展開で進展もないけれどそんな哀しみや心の傷がめちゃくちゃ伝わってきて感情移入してしまう。

父と母を演じたソル・ギョングとチョン・ドヨンに完全に見入ってしまう。めちゃくちゃ役に憑依していて息子を失ってしまった悲しみ、その悲壮感を全体に帯びているかのようでそれがまた自然体でとにかく見ているこちらも辛い。見ていて辛いけれどどんどんのめり込んでいく。

そして、これ見たことある方はご存知かと思いますが、ラスト30分の展開はもうまともに見てられないくらい号泣。正にお涙ちょうだい、やり過ぎだろうってくらい泣かせる演出盛りだくさん、これ見て泣かない人いないだろうってくらいとにかく泣いた。もちろん感動は感動なんだけど何て言うか良い意味で悲しい気持ちにさせてくれたと言うかこの表現が合ってるか分からないけど個人的にはそんな感情の方が強い。
とにかく泣き過ぎてスッキリ。 
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