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ミッション:8ミニッツのgのレビュー・感想・評価

ミッション:8ミニッツ(2011年製作の映画)
4.0
過去に戻れたら、どうする??

もっと色んな勉強する。好きだったあの子に告白する。自分が犯した過ちを正す。

ーー助からず死んでしまった最愛の人達を助ける。

そんなことは現代の技術ではまず不可能です。この映画でも、「過去に戻って何かを成し遂げ、未来を変えること」は出来ないのです。

しかし、その瞬間を生きていた人間の脳の記憶の中に入り込むことは、可能。
でもそれはあくまでも記憶だから、その記憶の中で行動を起こしたところで未来が変わることは決してない。

未来を変えることが出来るのは今の自分だけ。ってことですね。

主人公は列車の爆発で死んだある人の「脳の記憶」の中に入り、列車に爆弾を仕掛けた犯人を見つけようとする。そして次の爆発を阻止するために、つまり未来を変える為に奮闘する。

それにおいて、「列車が爆発して人が沢山死ぬ」という事実は変えることが出来ない。

列車の人を助けたいという想い。主人公の優しさと葛藤。

未来の自分がドラえもんでも送ってくれりゃ、過去は変えられるのに…いや無理か…
過去の自分に言いたいことは、
「勉強しろ!」。そしてその言葉は未来の自分からも降りかかっていることでしょう。(泣)

タイムトラベルとはちょっと違ったテーマで、恋愛要素、家族愛なんてものまで練り込んでおきながら、このスッキリとまとまった仕上がり!
テンポ良く進み、短いのでサラッと観れる。設定は難しいところがあるんですが…

父と子って、わたしの涙腺を簡単に壊すテーマ。そしてその子供がジェイクギレンホールなんだもの。(泣)崩壊どころじゃない。決壊だ。

主人公の人を想う優しい配慮。そのシーンは息を呑む程素敵で、主人公の想いが痛いくらいに伝わる。涙!
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