結婚を機に仕事を辞め、育児に専念するジヨン。
順風満帆な生活を送る中で、確かに彼女の心の中の蟠りによる変化は起きていた。
女性である事、姑との関係、セクハラ、仕事。
全ての女性が一度は考える 悩みへの重圧が全て降り注ぎ、ぱーんと壊れてしまう瞬間を見ている様で、鑑賞中すごく胸が苦しくなった。
きっとわたしはこうやって変化が起こるのが嫌で、好きな事をして、倫理観や一般的な許容を全て無視して、正反対に生きてきたんだろうな。
現在母・妻である人には、どう言う風に映るんだろうか。
いつかわたしも心底この映画に胸を打たれる日が来るのかしら、と思った。
男尊女卑の全てが韓国だから、とは思わない。
日本にだって起こりうることが写っていた。
その中で旦那さんの理解力や、実の母の考えが素敵だったし、救われる。
ちょっとちがうけど、『私は、ダニエル・ブレイク』を思い出したなあ。
誰にだってアイデンティティはある。
プライドもある。
もう少し女とか男じゃなく「私」をみてね。
