みかぽん

カーライル ニューヨークが恋したホテルのみかぽんのレビュー・感想・評価

3.7
カーライルは顧客のプライバシーが徹底され、故にその信頼が強固なホテル、が伺えたのですが(それを観ながら)最近、とある国のリゾートホテルでの出来事が思い出されました (-∀-)。
というのは、チェックインの際「我々はお客様のプライバシーをご指定内容で遵守いたします」と共に うやうやしくconfirmationが差し出され、希望内容へのチェックを促されて… (*_*)。

その内容は、第三者又は顧客(私)の家族から滞在の確認、あるいはコンタクトの要求があった場合に、滞在中との回答でOK、誰々までは回答OK、あるいは誰であっても不在と回答して欲しい、を尋ねる設問に始まり(°_°) 万一、アレルギー(アナフィラキシーショックなど?)で救急搬送された際には、記載されたアレルゲンを医療機関に伝えて良いか否かにまで及び(私自身はアレルギー無しとしたけど、あると答えて、でも伝えちゃダメ!にチェックする人なんかいるんかぁ? *_*)
と、もうとにかく保険加入時の裏紙レベル並みに確認項目がびっちり。しかも英語で…。読むだけで精魂尽き果てました (。-∀-)。。ていうか、今どきのプライバシー遵守ってここまでやるんか⁈ のクレイジー体験でした(呆呆呆)。。
(とスミマセン、カーライルとは全く関係のない話です)

もとい本作、朝食はコブサラダにジントニックって さすが。ジャクリーン・ケネディはかっちょええ…今度ぜひ真似したいです (๑˃̵ᴗ˂̵)。
大好きな人達ばかりが次から次に現れて、それだけでもうワクワクしたし、伝説のピアノマン、ボビー・ショートと連弾する嬉しそうなジャック・レモンや、奥さんのジョアン・ウッドワードと共にご機嫌顔のポール・ニューマンが、確かにこの場所で素敵な時間を過ごしていたのね (๑˃̵ᴗ˂̵) と感じられただけで観る価値アリのドキュメンタリーでした。
しかも白いリネン(ピローケース)に自分の名前が金色で刺繍され、さりげなくベッドにスタンばっているだなんて! これは想像するだけで老若女子全員が息呑みまくりで感動しますってば (*゚▽゚*)!

貧乏学生時代の私は、当時治安がイマ3だったイーストビレッジのドミトリーにしか泊まれなかったけど、お給料が貰える生活が一定期間を超えた頃、ボーナス片手にずっと憧れだったアルゴンキンへGO〜!の旅は(一泊だけど(;´Д`A)自分がちょっとだけ大人になれたような幸せがありました。

因みにアルゴンキンにはマチルダという名の優雅な看板猫がいて、リクエストすれば一夜を共に(゚∀゚)!してくれます(?今でもかな?)。

しかし翌朝、澄ました顔してチェックアウトの私は5番街を横切り、ミッドタウンにある分相応な古〜いお手頃ホテル、ベッドフォードへ当然の如く移動するのですが、、とはいえ此処は戦場カメラマンのロバート・キャパの常宿で、併設のBarでは仲良しのジョン・スタインベック(@ エデンの東や怒りの葡萄の作者)とよく飲んでいたという、ファンにすれば垂涎モノの伝説ホテル。
かく言う私も彼等の気配が味わいたくて、Barカウンターの止まり木デビューを果たす程の追いかけっぷりで…。
が、残念ながらベッドフォードは数年前に解体され、怖ろしくゴージャスなホテルとしてリニューアルされてしまい…今はもう当時など懐かしめない程のギラギラっぷりです(泣)。

古い建物が比較的残るN.Yであっても、その形状やスピリットまでもを残すことは自助努力だけでは困難であり、物語の中でも、スタッフの引退理由が「時代が変わってしまったこと」と、その一言で語られておりました… (´-ω-`)。

追記)
マチルダ〜!これもその一端か… (゚Д゚)
https://www.afpbb.com/articles/-/2842484?cx_amp=all&act=all&_gl=1%2a3oj1un%2a_ga%2abzBlUHg5SzY1QWRTNnl1a1lLWkxjRmR2dEcwajdIVjNmTi1VRXhqNUFyQ01JSUxtUm1sMElQYng3Z1k1dXdRYg..
マチルダの仕事風景が笑える ^ ^
http://labaq.com/archives/51887466.html
みかぽん

みかぽん