「メメント」の時は1シーンでも逃すまいと目を皿のようにして脳みそフル回転で見たものだった。そして今作。開始から30分で考えながら見るのやめた。ブルース・リー御大の歴史的名台詞「考えるな。感じろ。」ってわざわざ劇中で言ってくれたからさ。お言葉に甘えさせていただいて。
ということで“感じ”ながら見ていたらやっぱり頭の中には(・・?が付きまくって、それでも全然気にせず面白い。なぜならば主人公も同じく全く混乱しているからだ。ことあるごと「え⁉なんで⁉どして⁉」と流されるまま主人公に感情移入してしまう。これが正解・・・って観た後解るって。
わざわざ役作りで太ったであろうケネス・ブラナーは10頭身とも12頭身とも言われるエリザベス・デビッキと並ぶと笑っちゃうぐらいに不細工でちょっとかわいくも感じてしまった。
「メメント」のDVD特典映像は正常時系列バージョンがついていたので、今回も円盤商品の特典で是非逆回しバージョンを希望します。
その時まで絶対に緻密に作っているであろう脚本やディテールなどの隠れキャラ探し、ロジック理解はやめておいたほうがいいな。
それだけ映画として単純に面白いし、アクションシーンはでかいのから小さいのまでこれぞ時代の最先端。なのだから。このとても気持ちの良い「もやもやして気持ち悪い」感覚の余韻をいつまでも引っ張ったほうが幸せだ。
Don't Think. Feel!!