不健康運動

魔女見習いをさがしての不健康運動のネタバレレビュー・内容・結末

魔女見習いをさがして(2020年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

おジャ魔女どれみの“魔法”とはなんだったのか。
その答えが最後に導き出されるストーリーの骨子やメッセージ性は、非常に良かったと思う。
また2020年にどれみたちが動き、しゃべっているのを見られたのは、やはり感慨深いものがあった。
もうそれだけで泣けてしまう。

正式などれみの続編でないことに賛否両論あったが、ラノベシリーズの扱いをどうするかという課題や、リアルタイムでどれみを見ていた層が、おぼろげな記憶でも楽しめるようにということを考慮して、このかたちになったのだろう。
間口を広げるという観点からも、単なる続編にしないという判断は良かったと思う。

メインキャストが声優でないことにも批判的な意見も見られるが、個人的には冒頭松井玲奈に少しだけ違和感を感じて以降は、慣れもありそこまで気にならなかった。
TVシリーズのメインキャストも、元々声優ではない人が多かったという背景もあるし、キャスティングに関しても特に不満はない。

ただ作品が伝えたいメッセージ性が非常に良かった分、細かなストーリーの粗にモヤモヤとすることも多かった。
まず私が広島県在住ということもあり、どうしても作中の尾道の人々の方言に違和感を覚えてしまった。
また、「いくら自分の父親かもしれないとはいえ、他人の病室に勝手にずかずかと入って、挙句の果てに逃げるってどうなの?」
「一般人が本名垢で炎上って、実際にあまり起こらないのでは?そもそもオタクってインスタよりTwitterしない?そもそもオタクって自撮り棒持ってる?(後ろ2つは完全に偏見)」
「大宮くんがソラちゃんを振った理由が、なんだかあいまいでは…?というか、大宮くんがどうしても好きになれない…」
「そもそもメイン3人全員に相手役の男性必要だった?恋愛話は、レイカちゃんだけで良かったのでは…?」
「石田彰が純度100%の石田彰過ぎる(これは悪い意味ではない)」
と、要所要所のノイズを解消できないまま、鑑賞し終えてしまった。

ぐだぐだと長文を書いてしまったが、個人的には絶賛する人の気持ちも分かるし、酷評する人の気持ちも分かるという印象。