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私が、生きる肌のpanpieのレビュー・感想・評価

私が、生きる肌(2011年製作の映画)
4.3
フォローしているずけし67さんの鬼気迫るレビューに引き込まれて観た今作!ヽ(´▽`)/
アントニオ・バンデラスは私にとっては「デスペラード」以来かもしれなくお久しぶりです感溢れていてちょうど前のレビューも終わり次の休みまで仕事の合間を縫って二日あり仕事のある日は分けて観るのでもしかしたら丁度いい!
じゃあ観るしかない!
て訳でワクワクして観てみました。


2012年トレドが舞台。
裸かと見間違える全身肌色のボディスーツに身を包み一心不乱にヨガをしている綺麗な女性。
同時に使用人らしき女性達が食事の用意をしている。
針と糸が欲しい。
ベラと呼ばれる女性が頼んでいる。
それは無理でしょうという使用人。
どういうシチュエーション?
この女性は監禁されているの?
ん?ちょっと違うか。
話してるし。
?なままストーリーは進んでいく。

有名なエルシガラルと言う名の病院に形成外科医のロベル・レガル医師が学会で人工皮膚の開発に成功したと報告しているところから始まる。
その人工皮膚の名はガル。
12年前車の事故で焼死した妻の名前から取ったらしい。(焼死!(o_o))
ヌードマウスで移植実験は成功したのでヒトに対しても有効かと思われると発表する。
騒つく場内。
ヒトへの遺伝子導入は倫理上絶対に許されないのだ。
例え多くの病気が治せたり異常も発見できるとしても許されない。
会長はこれ以上この研究を続けてはいけない、学会へ報告する事になると忠告する。
そしてロベルは公式な実験は表では中止し秘密裏に実験を続ける事になる。

ロベルが自宅へ帰るとベラが自殺未遂を図っていた!
幸い大事には至らず自宅の手術室で手当てをする。
その時ベラが意味深な事を言うのだが。
「いつまで続くの?」
「もう終わらせて欲しい」
そしてベラの頬に涙が伝う。
どう言う意味?
なんで泣いてるの?

場面変わってロベルは食事中に使用人から生きている動物の血液を受け取り?何やら実験をしている。
シャーレがたくさん合って血液と何かを遠心分離機で撹拌?している。
専門用語はよく分からないので間違っていたらごめんなさい。
どうやら皮膚を培養しているようだ!
そしてベラの首元へ!
ベラは皮膚移植されてるの?
実験されているのはヌードマウスではなくベラで⁉︎

使用人のマリリア以外の3人の使用人をクビにしたある日ロベルの屋敷に全身トラの衣装の男が訪ねてくる。
マリリアのバカ息子セカだ。
子供時から麻薬の運び屋をしていた手に負えない筋金入りの悪党。
息子可愛さに屋敷に入れてしまうマリリア。
案の定宝石店に強盗に入り匿って欲しいという。
こんな輩がこんなお屋敷に訪ねてきて手ぶらですぐ帰る訳ないでしょ!
バカ!
なんで入れるの!
イライラして観ているとベラの部屋を映した監視カメラの映像に気付いてしまう!
マリリアが映画よ!と何とか嘘でかわそうとするがベラがカメラに近付いてきた。
カメラを舐めるセカ!
やっぱり予想通り女好き!
マリリアは揉み合って銃を撃ってしまうが当たらずそこでベラはスピーカーで大丈夫?と話してしまう。
存在が知られた!
セカはマリリアを縛り上げベラを探して家中の部屋を調べ歩いていよいよベラのいる部屋に近付いていく。
ベラも音が近くなる事に恐怖を感じている。
バックに流れる音楽が緊張感を煽る。
こんな始まってすぐに何か起こってしまうの?
観ている方もハラハラしながら
これからベラの身に起こる事を予感しつつ行く末を見守るしか出来ない。
とうとう鍵も見つけベラに襲いかかるセカ!
トラの衣装がぴったりだ!笑
こんな状況下においてベラはガルに間違われていると知りつつそれを利用して私を連れ出してくれる?とセカに頼んでいる。
あれ?
その前にロベルにもここを出て二人で暮らしたいって言ってなかったっけ?
なんかもう謎だらけで全く展開が読めない!
く〜面白すぎ!(≧∇≦)

そこにロベルが帰宅しカメラの映像で急いで銃を持ち部屋へ!
セラは事に夢中で全く気付かない。
そしてロベルはセラを撃ち殺す。
まだまだ始まったばかりなのにこんなに急展開でこの先どうなるの?
一抹の不安がよぎるものの先の展開が楽しみで仕方がない。

ロベルがセラの死体を始末しに行っている間マリリアはベラにロベルの妻の事故とその後の自殺の顛末を話しそれを観た娘もそれがトラウマとなって自殺したいきさつを話してしまう。
その後マリリアが心配した様に事は進みロベルとベラは結ばれるのだがその後が今作の本領を発揮するのだ!
安らかに眠るロベルの顔がアップになり6年前の回想シーンが始まる!
さあここからが驚愕の真実の幕開けです!


ジャケ写とタイトルでバンデラスが天才外科医で整形に成功する話と勝手に妄想していた今作は私の読める限りのオチをすっ飛ばし想像だにしない展開に口があんぐり開きっぱなしだった。
後半はあれよあれよの展開に引き込まれてあっという間にラスト!
原作読みたいと思う程の作品でした。Amazonでポチっとしそうです。(*^^*)
カンヌでパルムドールノミネートされているんですね!
納得の作品でした。

ずけし67さんの鬼気迫る臨場感たっぷりのレビューに全然追いつけないと思いますが未見で気になる方は是非ずけし67さんのレビューを読んでから観て下さい。
もうほんとに頭おかしいし変態だし常軌を逸してるし人としてこんなことしたらあかん!てレベルだしロベルに全く共感できなかったのにグイグイと恐ろしく引き込まれました。
TSUTAYAに変態コーナー設けるべきですね、ずけし67さん!(^。^)

この監督は「オールアバウトマイマザー」をもしかしたら観たかもしれないのにまたまた記憶喪失で観直してみたい作品です。
今作のマリリアさん出てるんですね!
ペネロペ・クルスがお抱え女優の様で今作も初めはベラの役を演じる予定だったそうですね。
今作のエレナ・アナヤさんもとてもお綺麗でしたがこんな体を張ったペネロペ・クルスも観てみたかった!と思う私も十分変態の域に達していますね!(^◇^;)

後半から出てくるビセンテ役のジャン・コルネットもなかなか美青年だしこんな難しい役をこなしていて私が知らないだけでスペイン映画の奥深さを知りました。
まだまだ知らない素晴らしい役者さんが揃っていそう。
スペイン恐るべし!


いや〜本当に予期せず凄い映画を観ました。
ずけし67さん、ありがとうございます!
脳の体操になりました。\( ˆoˆ )/
これからもまた素晴らしいレビューで私を引き込んで未見の映画を紹介して下さい!
ジャケ写で私の様に後回しにして観ていない方、ずけし67さんのレビューを読んで是非TSUTAYA or Netflix へGO!\( ˆoˆ )/
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