ま、まさか、こんな映画だったとは…
キム・ギドク、ハネケ、ヨルゴス、園子温、フォントリアー監督など、クセの強い監督の映画はけっこう観てるほうだけど、頭おか…クレイジーな監督ってまだまだいるんだなぁ、、、
軽い気持ちで見始めたのに、不意打ち食らってしまった。
胸がムカムカして頭がクラクラする、見たこともない愛憎劇。
愛と憎しみはなんとやら、とよく言うけれど…
倒錯的で執拗で狂ってる。
なのに、単なる悪趣味でも誇示的でもなく、芸術性と品を感じさせる稀有な映画。
医学の発展ってある意味恐い。
生命倫理が追いつかない。
人間ができることと、していいことは違う。
映像は耽美的で官能的で美しい。
今風の派手なネオンカラーではなく、古典的で重厚感があって中世絵画のよう。
赤の使い方が印象的。