天翔龍蹴(あまかけるりゅうのドロップキック)
義侠・田中一家としてTVシリーズ化希望！まるでトチ狂ったジュリーをぶっ◯す勢いで『大阪物語』のオカンそのまんまな田中裕子と、ばちくそエモいキャスティング！健くん、あんた最高やで！
序盤からのダークな展開には、白石監督の十八番である田舎のゲス黒ゴシップ劇を期待してしまうんですけど、それがいつの間にか山田洋二的家族はつらいよ物語にすり替えられていた‥と、気づいた頃には時すでに遅し。こりゃ大ツンデレ映画じゃ！で大好物でした。
千鳥の大悟が出て来た時と、びっくりするくらい老いさらばえた斎藤洋介が時空を超越していた時はヤバいと思ったし、佐々木蔵之介のエピソードはかなり強引だったけど、クライマックスの健くんの演技がめちゃくちゃハートに刺さって、うっかり何かに目覚めてしまいそう😍
健くんのドロップキックが描く美しい放物線➡︎健くんの心情吐露からの兄妹へのデレ➡︎ノリノリの佐々木蔵之介➡︎最早ずんの飯尾にしか見えない鈴木亮平の冷静なツッコミ➡︎水戸黄門ばりな田中裕子の締めコメント。
この流れがとにかくキマリまくってて、邦画では久しぶりに何回かリピートして観ちゃった。この悲喜劇のバランスは、ポン・ジュノ監督意識してんのかな？？
もちろん松岡茉優&MEGUMIのドチャクズ女感もデラべっぴんでX-GUNでしたよ！
設定は全然別次元だけど、『空の青さを知る人よ』に共通したテーマやエモーショナルがありました。それにしても白石監督、こんなに多作なのにクオリティが落ちないのほんと凄い。
