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わたしは光をにぎっているのyoyoyoのレビュー・感想・評価

わたしは光をにぎっている(2019年製作の映画)
3.9
「わたしは光を握っている」なんていい言葉。希望と切なさと色彩を感じる。
両親を早くに亡くした主人公澪。おばあちゃんの営む民宿で働いてたが、事情により民宿をたたまなくてはならず、お父さんの知人が営む銭湯で働くことになり少しずつ光を握って行くお話。
思いがけず良かった。押しつけがましくないあたたかさがある。澪の不器用さや控えめで芯の強い感じが伝わる。光石研に徳永えり、渡辺大知と好きな俳優が出ていると知り鑑賞。やっぱり良いね。好きな人たち。
どんな人にも居心地の良い場所が居場所だと個人的に信じてるので、澪が居場所を見つけられて私も元気になった。
徳永えりと忍成修吾演じる訳ありカップルもよかった。誤解を恐れずに言うと、いろんな関係がきっとあって、一口に良い悪いだけで割り切れないよな、と思う。
町のラーメン屋さんの美味しそうなこと!お腹空く。中華そばという呼び方がぴったりのそれが食べたいー。
お風呂屋さんに行きたくなった。ミストサウナが恋しいよー。
「見る目と聞く耳。それがあれば大丈夫。」これもいい言葉だった。
まさに銭湯の湯のようなあたたかい作品。
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