れもん

パラサイト 半地下の家族のれもんのネタバレレビュー・内容・結末

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

あまりに話題なので気になりすぎて観てきた。笑

面白かった。
けど、期待しすぎていたのかもしれない。
ストーリーにもうひとひねりが欲しいと思ってしまった…

この作品のストーリーを起承転結に分けるとすると、起は半地下に住む主人公たち家族の生活が描かれていたあたり、承はその家族がとある金持ちの家に家庭教師や運転手や家政婦として次々と入りこんでいくあたり、転はその金持ちの家には隠された地下室があったという事実が判明したあたり、結は悲劇的な殺人事件が起きたあたりだろうか。
私的には、転のあたりでこの先どういう展開になるんだろう?とかなりワクワクしたんだけど、あれだけの面白いシチュエーション(=主人公たち家族が金持ちの家に寄生したと思っていたら実はもっと前から寄生している夫婦がいた!という予想外のシチュエーション)が提示された割には、そこからの展開が意外と弱かったというか期待値を超えてこなかったかな…という感想。
もっとハラハラドキドキさせてほしかった!笑

ハッピーエンドっぽいラスト一歩手前のシーン、あれは本当の未来なのか、それともただの妄想なのか…私は妄想だと思ったけど多数派はどちらなんだろうとか、色んな人のレビューを読みたくなる作品。

金持ちの家の娘・ダヘはなかなか強かな清楚系ビッチな気がした。
あの娘はきっと、若い男の家庭教師が来るたびにああいう関係になってちゃんと付き合うのは大学に入ってからって言ってるんだろうな…なんて思った。笑

あの「親北ギャグ」は韓国人が韓国で観るのと日本人が日本で観るのでは結構受け取り方が違う気がするけど、日本人の私的にはこんなギャグをやっていいのか?と若干戸惑いがありつつ普通にニヤニヤしてしまった。
北朝鮮のニュース映像の独特のテンションは万国共通で面白いのかな?
まあなんせ「突然のインターフォンには出ない方がいい」というのは万国共通みたい。笑

この作品はカンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞したらしいけど、『万引き家族』といい、なんというか「アジアの底辺家族を題材にした映画」って欧米ウケがいいのだろうか…と少し複雑な気分になったりもした。

↑観終わった直後にこんな風に書いていたら、翌日になんとアジア映画で初めてアカデミー賞作品賞を受賞したとの報が。
とてもおめでたいけど、やっぱり少し複雑!笑

【2020.02.09.字幕鑑賞】
【2020.02.10.レビュー編集】
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