あっさりゆで卵

るろうに剣心 最終章 The Finalのあっさりゆで卵のレビュー・感想・評価

4.3
最終章の名に相応しい作品でした。
過去を体現する敵が現れる度に、必然的に自らの過去と罪とも対峙してきた剣心ですが、今回は剣心の中でも特に根深い、頬の十字傷にまつわる話でした。

今作のストーリーは前作などと比べても比較的単純明快で、原作にあった左之助や弥彦などの物語などは意図的にカットされ、剣心と縁により焦点を当て物語は進んでいきます。
その代わりにと言っては何ですが、本シリーズの最大の魅力であるアクションシーンは過去最高峰の迫力とかっこよさです。まさに最終章に相応しい。やはり本シリーズは閉ざされた空間でアクションが光り輝きますね。それに本作の一騎打ちシーンは総じて素晴らしかった・・・・。特にラストの縁戦はシリーズ史上一番長い一騎打ちだったのでは?語り合うのに言葉話要らないんですよ。殺し合いです。
とはいえ、これだけアクションに全振りできるのも最終章を二部構成にしたからでしょう。本作で人誅編、次回でOVA『るろうに剣心 追憶編』を基にした構成
のため、ドラマパートは次回でしっかりと描かれるのでしょうか。

そして、本作最大の魅力は何といっても新田真剣佑演じる雪代縁です。かっこよすぎる!服を着ていても色気が止まらないのに終盤脱いだらもう・・・・。アクションスターとしての才能をいかんなく発揮しており、イヤー最高です。ホントありがとうございました。

本作がシリーズの中で一番好きでした。