息もつかせぬゾンビ・カーアクション！
感動ドラマを観に行くぞ、っていうノリで劇場に足を運んだものの、実際に上映されたのはマッドマックスで、けどそれはそれで面白かったっていう感じ。
カーチェイスパートだけで観に行く価値あり！絶対に損しない！
ジョンソクとユジンがめちゃくちゃカッコよかったのは当然として、個人的にはファン軍曹に一番グッと来た。
彼は一見狂っているように見えるけど、どんな局面でも冷静で、適切な判断を下せ、行動力があり、しかも部下思いな男。
物資的にも治安的にも、631部隊のコミューンがこれまで維持できていたのは彼による功績が大きいはず。
残酷な遊戯である「かくれんぼ」も、あの限界環境にあるコミュニティを維持するためには必要な娯楽だったんじゃないだろうか。
彼はいざ基地内にゾンビが発生したら、逃げることなく勇敢に立ち向かってたし、マジで理想的な上官である ※あの環境限定
他の登場人物たちが、お金のためとか半島脱出のために行動してる中、彼は一貫して利他的だった。
その分、最後に死んじゃったのは悲しいなあ。
シナリオ的には、前作のような仕掛けの新しさや感動の大きさはなかった印象。
主人公の目的が「贖罪」で、前作の「娘を助ける」ほどに直感的に理解できる感情じゃなかったのが原因か。
ジョンソクが救った相手が、昨日今日出会った人たちだったっていうのも、どうしても関係が浅く感じてしまった。
彼は義兄を死なせないために半島に同行したけれど、そうじゃなくて例えば「分け前のお金を使って救いたい病気の家族がいる」、とかならもっと共感できたかもしれない。
