YAEPIN

新感染半島 ファイナル・ステージのYAEPINのレビュー・感想・評価

4.0
2021年初めて劇場で鑑賞。

主演のカン・ドンウォンがかっこよすぎて、タスク遂行上のホウレンソウがあまりされない点や、感傷的な場面で間延びする点がもはやそこまで気にならなかった。

謎の感染症が蔓延した後の荒廃したソウルのグラフィックや、そこで繰り広げられるマシンガン・カー・アクションの絵面が強すぎて楽しかった。
ゾンビアクションが既に多く世に出ている2021年には、怖いと感じる人は少ないと思う。

前作『新感染 ファイナルエクスプレス』では、まずゾンビの生態を探るくだりが大きな流れとしてあったが、今回ではそこから4年が経っているため、ゾンビ対策の基礎がしっかりと築かれた状態でストーリーが進む。
よって、ゾンビ対策の重要な要素である「光」と「音」の効果がふんだんにアクションに織り交ぜられており、非常にテンションの上がる作りだった。

『新感染』シリーズのゾンビは、とにかく猛ダッシュして、ガラスなど容易に突き破る勢いで大暴れする怖さがある点が特徴だ。
よって前作では、キャラクターに無惨な出来事が生じてもすぐにゾンビが襲ってくるので、感傷に浸る暇がないほどの展開の速さが印象的だった。
一方で今回は、感動的なシーンが音楽と間延びした尺でかなり誇張され、ゾンビの襲撃タイミングもすこし都合よく見えてしまった。

カン・ドンウォンと共に行動するチームで必ず女性が運転手となる点や、感染が広がった韓国の船舶などが日本を含む周辺国から受け入れ拒否される描写などがあり、社会問題への目配せも見られた。

それにしても、あの韓国版バニラトラックはなんだったんだろう…
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