回想シーンでご飯3杯いける

あなたの名前を呼べたならの回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

あなたの名前を呼べたなら(2018年製作の映画)
3.4
若くして夫を亡くし未亡人になった主人公。インドの封建的な土地では未亡人の再婚が許されていないらしく、彼女はメイドとして建設会社の御曹司の家で働いている。御曹司は婚約者の浮気により破談し、傷心の独身生活。そんな2人の切ない触れ合いを描いたインド映画だ。

ダンスも歌もないことから「インド映画らしくない」と言われているようだが、所謂ボリウッド系の娯楽作品以外にも、インドには本作のようなラブ・ストーリーや、硬派な社会派作品も多数存在するので、こうやって様々なタイプの作品が知られるようになって欲しいと思う。

原題の「Sir」は名前を知らない男性、地位的な問題で名前を呼べない男性に対して使われる呼び名。シンプルなタイトルながら、本作の核心をついている。メインの2人は全く知らない俳優だけど、とても魅力的だった。