回想シーンでご飯3杯いける

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビューの回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

2.5
Filmarksでの平均スコアが異常に高かったので期待し過ぎたせいか、少し肩透かしを食らったような感じ。

成績優秀だけど恋愛に縁のない女子を主人公にした映画は、ここ数年で増えていて「シエラ・バージェスはルーザー」も「ハーフ・オブ・イット」も「希望のカタマリ」も、僕は全部4.0以上のスコアを付けた。ただ、それらの作品が全部Netflixオリジナル作品だったので、同様のプロットを持つ本作が劇場で公開されて、新鮮に感じた人が多かったのかもしれない。

パケ写にもなっているお揃いのファッションや、カットインを多用した編集、プール等の水を使った描写がキャッチーで、確かに分かりやすい作品ではあったと思う。デカ文字がガンガン飛び交う予告編も凄く日本向き(これは悪い意味で)。

それまで勉強一筋だった2人が、他の友人達とパーティーで盛り上がる為に、変に目線合わせするように見える。勉強一筋は決して悪い事じゃないのだから、バカ騒ぎの面白さに目覚めつつも、しっかりと自分達のスタイルを貫いて周囲をぶっちぎるような展開であれば良かったのに。総じてキャッチーさの犠牲でメッセージ性が弱くなっているのが気になる。

あと、スラングを多用する脚本のせいか、字幕の日本語が不自然に思える部分が多々あった。意訳でも良いから、もうちょっとテンポ重視の方が良かったと思う。