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罪の声のmendeのレビュー・感想・評価

罪の声(2020年製作の映画)
2.5
野木亜紀子脚本ということで期待して見たけど、原作に難があるのかな。納得いかないストーリー。

そもそも事件に使われた子供の声は「罪の声」じゃないよね。
利用された声の持ち主が罪悪感を覚えるようなことじゃない。それを何をネチネチ、グチグチ気にしているのかわからない。
ストーリーの根幹が全然ピンとこない。

ただ記者(小栗旬)と、「罪の声」の持ち主の一般人(星野源)の2つの方向から真実を追っていく部分は面白かった。


以下、ちょっとネタバレ


もう一組の声を利用された姉と弟。彼らの悲劇は声を利用されたことというより、ヤクザに見つかってしまった悲劇だろう。
声を利用されていない母親の悲劇はどうなってんだ。
そしてなんで弟は警察に行かないのか。

犯人の曽根達雄が公開された脅迫状について「関西特有のノリ」とか腑抜けたことを言っているのは腹立たしいが、新聞記者の阿久津(小栗旬)がそんなに怒ったり、責め立てたりすることか? 断罪すべきはヤクザだろう。
母(梶芽衣子)を含め、なにか学生運動に参加していたことがヤクザ組織にでも属していたかのような反社会行為みたいになっているのも謎だった。
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