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パブリック 図書館の奇跡のArbuthのレビュー・感想・評価

パブリック 図書館の奇跡(2018年製作の映画)
4.0
ずっと観たかったやつ。映画館で観れて良かったー。はー嬉しい。いつもありがとう、ギンレイホール。

冒頭から良かった。白黒のクラシックな図書館員勧誘ビデオ、からのいきなりの“本を燃やせ”で始まるヒップホップ。予想外に、とにかく音楽がひたすらカッコいい作品だった。

「Mr.ロボット」のクリスチャン・スレイターがイヤミな検事役で登場。あまりこのイヤミな役が似合わない気がしたな。「ウェスト・ワールド」のジェフリー・ライトが実直な正義感の強い図書館長を演じてて、やっぱりこういう感じの役が似合うなと感じた。

日本だと図書館って無料で本借りれるだけの場所ってイメージだけど、アメリカではもっと、公共福祉施設としての役割が強いのかな。少なくとも図書館で働いてる人はそう考えてるみたい。
“今時図書館なんて行く人いるの?”って大家のガールフレンドには言われちゃってたけど。
図書館の意外な?存在意義、ちょっと「図書館戦争」を思い出した。

一見シンプルなコメディに見えるけど、出てくる音楽や文学作品に深いメッセージが込められてるんだと思う。文化的歴史的背景に疎いからそこまで理解できなかったけど。

最後、どうやって収拾つけるのかなぁと思ってたら、なんとも予想外の奇策だった。映画的ではあるけれど、でも非現実的に全ての問題が解決するわけではなくて、ちょうどいい落とし所だったようにも思う。

Make some noise!!
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