Masato

黒い太陽七三一/戦慄!石井七三一細菌部隊の全貌のMasatoのレビュー・感想・評価

2.7
鬱ランク A
1人鬱映画祭 第8弾

実在した生物兵器を研究する日本軍の部隊の実験内容を淡々と写した酷い映画。

酷いです。胸糞悪い。

原作本の真偽が定かではなく、賛否両論ある内容だが、客観的に判断してもすべてがフィクションとは言えないと思います。731部隊は実際に存在していて酷い実験をしていることはこの原作本以外の本や証言等で判明しています。完全なデマだと騒いでいる人は保守しかいないでしょう。

映画のレビューですが、「サウルの息子」では、ホロコースト中のアウシュビッツ収容所を舞台にゾンダーコマンドである1人の男から描き出したものであった。
だが、これは主人公というのがなく、客観的に731部隊をドキュメンタリーのような感じで映したもの。
淡々と実験を映すだけなので、ただただ辛い。

感情的に訴えるとかではなく、視覚的にグロさを押し付けて恐怖を感じさせるだけ…あまり良いとは言えません。
実際の猫を使い殺したり、実際の死体を使って、それを解剖シーンに使ったり…酷いです。
この映画で伝えたいことは人々の命を軽く見ていると思いたいのですが、それが死体を映画に使うとか猫を映画のために殺すとか…それ自体が命を軽々しく見ている気がしてなりません。

ただ一つ言えるのは、この映画は嘘か本当かどうであれ、誰もが隠したい歴史を伝えていかなければならないということ。それを痛感しました。事実である部分は含まれているとは思いますが、真偽が不明なのでフィクションと割り切るのが一番です。

うーん酷い。見ない方がいい。

(2023.12 修正) 捏造であるというような過去の文章を取り下げました。若気の至りです。申し訳ありません。
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