韓国映画でヤクザ者が主役キャラクターとなると、本作のキム・レウォンが主演の「江南ブルース」よろしくバッドエンドか血なまぐさい残酷描写がお約束・・かと思いきや、全体的に軽いコメディ調で、そこまで作品としては面白くはないが、ヤクザが絡む作品としては珍しく、やっぱりハッピーエンドは見ていて気持ちいい。
舞台は韓国南西部・・釜山よりももっと西側の港町・木浦(モッポ)。ヤクザ稼業から足を洗い、国会議員当選を目指す主人公の奮闘記。キム・レウォンは、やはり善人キャラが似合う。敵役のヤクザだったり、腹黒い現職の国会議員もどこか憎めないユーモラスな描かれ方がしており、どこか憎めない。
原田知世の「時をかける少女」そのまんまのエンディングタイトルとかはちとやり過ぎの感があるが、確かに楽しい。あと、謎のマ・ドンソク1シーンだけのご登場。
不思議なもんんで、ハングル語は全く勉強したことないが、さすがにこれだけ韓国映画を見続けていると、ここ最近では釜山や南部を舞台にした作品では確かに訛りがあることくらいには気付くことが出来るまでにはなってきた。