まめまめちゃん

はちどりのまめまめちゃんのレビュー・感想・評価

はちどり(2018年製作の映画)
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韓国映画には正直他の国の映画にない刺激を求めてる自分がいますが、
本作にもたぶん他の国には出せない沁みる刺激があります。

自分の中2時代はなんていうか無敵で傍若無人で、放出するエネルギー過多な時代だったので、ウニ自身に共感する気持ちというよりもウニの親のような気持ちで見ていました。
ママ、ママと呼ぶ声に背中で答え、忙しさにかまけて価値観を押し付け、イライラのハケグチにビンタ…さすがにわたしはこんなステレオタイプの昭和なオヤジ風情ではありませんが、
この作品で起こる出来事の全てがウニのいつまでも宙を彷徨うような視線の元になっている気がして、ラストシーンまで目が離せませんでした。ずっとずっと苦しかったです。逆にギャン泣きしてビンタ喰らうシーンではホッとしたくらいに、少しは皆が解放されて欲しい気持ちでいっぱいでした。

というふうに、作品を作品として見れたとは、とても言いがたく、評価をするのも難しいのでスコアレスです。

漢文の塾講師の先生は良かったですね。

自分が嫌になる時
心を覗いてみるの
こんな心があるから
今の私を愛せないんだって
つらいときは
指を1本1本動かして
そうすると神秘を感じるの
何もできないようでも
指は動かせる

そういえば塾の講師にビンタされて鼓膜が破れたのも中2でした。もちろん診断書もらって親から苦情言ってもらったけども。