ノラネコの呑んで観るシネマ

リム・オブ・ザ・ワールドのノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

リム・オブ・ザ・ワールド(2019年製作の映画)
3.6
Netflix。
謎の宇宙人が地球に襲来。
サマーキャンプに参加中だった四人の少年少女が、地球に落ちて来た宇宙飛行士から、宇宙人の母艦の座標が記されたUSBメモリを託される。
80年代スピルバーグ印へのオマージュたっぷりの「グーニーズ」的ジュブナイル冒険譚。
このテイストは脚本のザック・ステンツの味だろうな。
四人それぞれが葛藤を抱えていて、メモリを届ける冒険の旅を通して克服してゆくのもセオリー通り。
ただ大味な演出はマックGだから仕方ないとしても、本家スピルバーグ印の作品とは大きく異なる点がある。
それはディテールの作り込み。
当時のスピルバーグが関わった作品て、子供が主人公でも必ずしも子供向けという訳ではなく、大人が見ても充分に面白かった。
それらの作品に比べると、こちらはディテールがあっちこっち甘々で、子供騙しを感じてしまうんだな。
まあB級然とはしているが、レトロポップなタッチは楽しいし、少年少女の成長物語としてはまずまず。