Yuuki

ANNA/アナのYuukiのレビュー・感想・評価

ANNA/アナ(2019年製作の映画)
4.0
ソ連のKGBが作り出した最強の女スパイ・アナの任務は、国家の脅威となる危険人物を暗殺すること。ミッションによって様々な顔を使い分け男に近づき華麗に殺す…そんなアナが求めるものは自由。ある日の任務中、CIA捜査官レナードに捕まり、さらなるやばい任務の遂行を強要される。成功率は激低。しかしこれに成功すると自由が与えられるらしい。がんばれ〜!な話

リュック・ベッソンの女スパイアクション。シャーリーズ・セロンの「アトミック・ブロンド」とかなり似通った設定ですが、こっちはこっちで良い!銃撃・格闘などアナが暴れ回るアクション良し、アナの境遇と組織に縛られて自由を求める姿勢良し、アナを利用するKGB & CIAのサポートキャラも抜群に魅力的で良し、何かあったら過去の回想が入って境遇がコロっと変わる何重もの騙し合いシナリオの妙も良し、体感的にはあっという間の2時間でした。

主演のサッシャ・ルスさんは細身ながらジョン・ウィックのあの大乱闘を彷彿とさせる大立ち回りや様々なファッションに身を包み任務を遂行するビジュアル面、さらに男女ともに魅了する妖艶さでデビュー作とは思えないほどの存在感!脇を固めるのもルーク・エヴァンス(ワイスピのオーウェン)、キリアン・マーフィー(スケアクロウ)、この二人も良かったが、ヘレン・ミレンのKGBおばさん上司がカッコ良くて素晴らしかったな〜!それにしてもアトミックブロンドでもそうだけど、こういう無骨なスパイアクションものは90年代初頭の設定が一番しっくり来るのかね。世界的な評価は全然ふるわなかったみたいだけど、個人的には好きですね(私は大体褒める)。敬具
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