みい太郎

超能力者のみい太郎のレビュー・感想・評価

超能力者(2010年製作の映画)
3.6
美形のカン・ドンウォン氏とハンサム君のコ・ス氏の映画。
あまり評価がよく無い様ですが…

設定はまるで貞子の様なホラー的な怖さがありちょっと期待できる感じ。映像の暗いざらっとした感じも好み。このザラつき日本でリメイクされてますが真似してるけど失敗してる。

なぜ天涯孤独なのか気になる感じをのこしつつ、コ・ス氏演じるギュナム。何故か出稼ぎ外国人が働く廃車工場で働き、親友の黒人のボバとトルコ人のアル。共に貧しいながら明るくささやかな普通の暮らしをしている。ある時交通事故で入院し、工場を解雇され、仕事を捜す。胡散臭いが人のいい社長と娘が営む質屋で働き始める。質屋でほのぼの働きながら、社長がお金を誰かに持っていかれ、記憶がないという不思議な出来事を話しだす。ある日カン・ドンウォン氏演じる1人の男が店に現れる。

少し書きすぎかな?ネタバレしちゃうとオモロくないからこんな感じで留めます。

韓国映画に外国の人が重要な役ででてるコトも不思議な感じがしました。なぜ親友役を外国人に設定したのかはきっと意図があるんだとおもうんだけど存在はやっぱり不思議でオドロオドロしいアジアな感じの映像にその2人が入り込むコトで私的には笑いドコロというかホッとする感じがした。

スタートはホラー気味でちょっと期待したんだけど、もう少し超能力者達の哀しみをクローズアップしてもらえるとハードなアクションが残念にならずに済んだと思う。それくらいアクション頑張ってると思います。

互いに能力者なんだけど
『従わせる者』と『従わない者』の強いのはどっち?的な話なんですが話が進めば進む程、

『とっちらかってんなあ』
『なんてもありありだなあ』

と、口に出したか出さないでか(^_^*)設定やシチュエーションが
面白いだけにもったいなたい感じ。

昔からカン・ドンウォン氏は少しドラキュラというか妖怪というか…妖艶な切なさと怖さがあると感じてたので…役柄的にはピッタリ。ただ、ギュナムがなぜ勝てないと解りながら男に挑むのか、
あまりピンとこないし、ギュナムの能力を知ってもただの身体丈夫だけど、馬鹿男。から抜き出れない(^_^*)

監督が
『皆と違って煩わしい力を持っていたとして、それでも自分が好きなれるか?』をテーマにおいた的な
発言を話していた。

ドンウォン氏がコ・ス氏に向かって『お前は自分が好きか?』と聞く。哀しみは判るのに、惜しい。印象的だったのがドンウォン氏がインタビューで悪役はどうかと聞かれてだけど、彼は『彼を悪役だと思って演じていない。この立場なら当たり前の行動。理解できるかで無く、そうだと思う』と。
彼を俳優としてここから評価が上がった。

発想と友情は良かったんで。
見方によると笑えます。面白いんだけど…残念だなあ、やっぱ。
みい太郎

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