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エターナルズのタキのレビュー・感想・評価

エターナルズ(2021年製作の映画)
4.0
宇宙を作った神のような存在セレスティアルズは様々な惑星に知的生命体を誕生させ、その生命体を捕食するものを狩るためにディヴィアンツというモンスターのような生き物を作る。そのディヴィアンツがついには知的生命体を捕食するようになったために、今度はエターナルズ10名を7000年前の地球に送り込むのだ。エターナルズは何世紀もの間戦いディヴィアンツを絶滅させたが、帰還命令が下るまで一般人のふりをして地球に止まり続けているというのが導入部。アベンジャーズどころではないあまりに茫漠とした世界観。これはもう神話と言って間違いない。
エターナルズの面々は不死であり特殊能力を持っているのだが、これまで地球を救ってきたアベンジャーズとは棲み分けができている。彼らにはディヴィアンツ案件でしか出動できない制限がかかっているのだ。都合良すぎじゃないかと思うなかれ。これにはふかーいワケがあって後半部分で明かされることになっている。

「アベンジャーズ」に次ぐ新たなヒーローチーム「エターナルズ」とは?
人類の危機を救う10人のエターナルズのキャラクター紹介↓
https://marvel.disney.co.jp/movie/eternals/character.html

人種の多様性とLGBTQ、障がい者も含めたラインナップ(私的にはマブリー&アンジーが激推し)そして一丸となって強いアメリカを体現していたようなアベンジャーズからそれぞれの想いを大切にし戦うも戦わぬものそれぞれの自由、個人主義ともとれるようなエターナルズへ。物理的にも精神的にも次のフェーズに突入している。マーベルヒーローを描くというパッケージは華々しいが、中国批判したことから出身国である中国から反発を受けているクロエ・ジャオ監督らしい想いをこめた作品に仕上がっている。
新リーダーとなったセルシの元恋人イカリス、ボリウッドスターキンゴについて面白いレビューがあったので貼り付けておく。

戦う相手は“有害な男性性”? マーベル映画『エターナルズ』を、現代のリアルな人間ドラマとして読み解く ↓
https://www.gqjapan.jp/culture/article/20211105-eternals-movie/amp
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