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プライベート・ライアンのEeeのレビュー・感想・評価

プライベート・ライアン(1998年製作の映画)
4.4
ひさびさに復習したので再レビュー。

原題“Saving Private Rian”も邦題“プライベート・ライアン”も、どちらも素晴らしい。プライベート/Privateが内包する意味を考えると、Saving無しでも十分立派に成立する題だと思いました。ライアン二等兵/Private Rianであって、“個人的に”“個人の”ライアンくんを皆で救うお話だから。自分で書きながらややこしい、、とにかくやっと邦題が腑に落ちてくれたので。

戦闘シーンの完成度に関しては、もはや語るまでもないので割愛。
トムハンクス、本当に奥深い演技をする俳優だとつくづく。それぞれの主要人物の相互効果で否応無しに引きずり込まれる。一緒になって息が苦しくなる。
そして賛否両論あるアプハム?アパム?のキャラクター、明らかにこの映画のリアリティの鍵。私達が突然戦場に放り込まれたとして、彼のように振る舞わないと言えるだろうか。目を背けたくなるほど、人間臭い。

戦闘描写、心理描写、どちらにも抜けが見つからない、何度観てもスピルバーグの力量(戦争オタクぶり)がダイレクトに感じられる大傑作だと思っています。
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