すごいな、この光景
冒頭、ビーチでの長い長い戦闘シーンが終わった後、ジョン・ミラー中隊長(トム・ハンクス)が呆然と呟いた言葉。
辺り一面死体の山だらけの光景から始まるこの物語の凄絶さを伝えたシーンの一つです。
訃報を伝える情報で、ライアンの末息子を戦場から連れ戻すように指令を受けたミラー。
ライアン二等兵を探し、死闘を繰り広げる移動中も仲間が死んでいくやるせない日々。
部下が二人、三人と死ぬ度に思うのは、違う部下を十人、二十人、百人と救う為だったと思うと言ったミラー中隊長の言った言葉。任務だったと割りきらないと生きていけない戦争の悲惨さ。今この移動中にも失っていく度に、ライアンは連れ戻す価値のある人間なのか？と自問自答する葛藤。
道中、ライアンを帰還させる事ができたら胸を張って故郷に帰れると思うと言ったミラーの説得に言葉の力を感じました。
最後のラメルの橋での戦闘シーンで遂にライアン(マット・ディモン)を発見した時に伝えた兄達の訃報の言葉にはみんな言葉をなくしてそれぞれの辛さを実感したんだろうな。
最後のミラー大尉からライアンへの、無駄にするな、生きろと伝えた言葉が凄くズシンと響きました。
やらないとやられる状況の中、死闘を繰り広げる戦闘シーンの悲惨な光景が焼き付いています。
