ハリ

カイジ ファイナルゲームのハリのネタバレレビュー・内容・結末

カイジ ファイナルゲーム(2020年製作の映画)
2.3

このレビューはネタバレを含みます

とんでも無いインフレに見舞われた日本は貧富の差が荒れ狂う様相を呈していた。インフレを脱却するために政府は貧民を切り捨てる製作を企てる中、相変わらずクズな生活を送っているカイジは救いの手と同時に政府の思惑を阻止する計画を持ちかけられる。

なーんだこれといった感じ。カイジという看板を挙げなくていいじゃん…。
今回のゲームは"バベルの塔"、"最後の審判"、"ドリームジャンプ"、"ゴールドジャンケン"の4つだがギャンブル要素や心理戦はほぼ皆無。

ドローンや欠けた銀貨や9番の紐などあまりにもやっつけ感満載の伏線はもはや伏線とは言えない。申し訳程度の大槻、遠藤、坂崎の再登場も何がしたいのか…。

「実は〜をしていたのさ!」のような後付けでなんとでもなる場面ばっかりでうんざり。
挙げ句最後の雨の中の球場でのシーンは意図が何かがさっぱり。気になる演出があってもあまり意識しないタイプだがこうも適当なストーリーだとそういう粗も思いっきり気になってしまう。

前作、前々作も「カイジ」という看板を挙げているからこそ評価は芳しくなかったが普通に観賞出来た。が、今作は「カイジ」という看板が悪く作用しすぎ。
説教臭い社会派なセリフをカイジに言わせるし、今の日本の縮図に警鐘を鳴らす映画かと思えば結局皆で頑張ろうという締めは浅すぎて萎えた。
無心で観賞出来るが「カイジファイナルゲーム」を期待してしまった分がっかりだなー。
2023.12.23
個人的評価:凡作
ハリ

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