ほーく

新解釈・三國志のほーくのネタバレレビュー・内容・結末

新解釈・三國志(2020年製作の映画)
1.1

このレビューはネタバレを含みます

緊急事態宣言直前のそこそこ客が入った正月休みの場内。序盤こそ、くすくす笑い声が聞こえていたけど、それが段々減っていくギャグ映画、これどんな罰ゲーム?
ネットで散々罵倒されてるからここであんまり具体的なことは書かないけど、渡辺直美のあの躍りは、笑わないと帰らせて貰えない新手の拷問に思えたし、城田優に放ったあの台詞はホント下品で知性の欠片もなかった。くだらないのが悪いんじゃない。下品なのが悪いんじゃない。この程度でお前らゲラゲラ笑うんだろ?って客をバカにしてるのがミエミエで、それがムカつくんだ。

ちょっとだけ、実例を挙げよう。
山田孝之演ずる黄巾党の男が延々と黄金比をしゃべるシーン。アレって、別に黄巾党じゃないと成り立たないギャグじゃないでしょ。全身を拘束されて、足の裏や脇の下を鳥の羽根でくすぐられて笑わされるような、とにかく笑うまで面白くないネタを延々聞かされる感じ。確かに曹操は女好きなんだけど、単にそれだけを小栗旬に演じさせて何が面白いの?董卓役の佐藤二朗がただ足をジタバタさせて何が面白いの?趙雲役の岩田剛典がキザったらしく振る舞って、それに周囲がウザがるってシーンを繰り返すけど、そんなに面白い?
一事が万事、この積み重ね。この程度がヒットメーカー福田雄一なの?
中盤以降、くすりとも笑わなくなった観客達には約2時間はさぞかし長く感じただろう。少なくとも私はそうだった。
こんなのが興行収入40億円なんだから、邦画界には絶望するしかない。

あ、周瑜が全力ダッシュを繰り返したシーンには思わず吹き出してしまったけどね。
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