hoteltokyo

音楽のhoteltokyoのレビュー・感想・評価

音楽(2019年製作の映画)
4.5
地元の不良少年として恐れられ他校との抗争が耐えない三人組、研二、太田、朝倉がひょんなことから一本のベースを手に入れ、これをきっかけにスリーピースのバンドを組んで街の中央広場で開催される”日本で初めて開催された”と噂されるロックフェスに参加する物語。

まず音を出してみようと、「せーの」でバスドラとスネアのリズムに併せて一斉にベース(×2本)をかき鳴らすとそこは宇宙。3人が今まで感じたことのなかった不思議な感覚を体験をし、これを期にのめり込むようになる。

技術や感性ではまとめきれない不思議なビートを鳴らし続ける3人は、やがて知る人ぞ知る伝説のロックフェスに参加することを決める。だが時同じくして他校の勢力がじりじりと忍び寄っていたのであった・・・。

ここまで聞くと超青春物語の始まりなのだが、それを遥かに量がするアンニュイな空気感と、実はここに隠れていたネクストビートルズと言わんばかりの3人の才能が開花するまさにニューウェイブな作品。作風から劇中の音楽まで何から何までもニューウェイブ。音楽に限らず初めてリンゴを食べた人だったり、初めて人類が到達した何かってきっとこうだったのだ。

まさに、音楽を知った3人の不良を通じて、宇宙の広がりを感じるユニバースな作品。
hoteltokyo

hoteltokyo