TOMMY

いつのまにか、ここにいる Documentary of 乃木坂46のTOMMYのネタバレレビュー・内容・結末

2.5

このレビューはネタバレを含みます

「なんか…なんか。」
「なに?」
「なんか…乃木坂も悪くないなって思って。」

乃木坂46の姿を追ったドキュメンタリー映画『悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46』以来4年ぶりとなるドキュメンタリー映画。結成から7年目の2018年9月から密着を開始し、メンバーには、同年12月4日に行われた若月佑美の卒業セレモニーの後に映画の制作が知らされた。

よくこの題材を使ってこれ程の作品を作れたなという感じ。監督の情報も調べてみたが、ディレクターとしての仕事やCM作成位でドキュメンタリー映画自体初めてなのか?
とにかく作品として伝えたいことが全く入ってこない。いや単純に私の地頭のせいもあるかもしれないが、少なくとも一般的な社会人の乃木オタが鑑賞したら、同じ感想を抱く人も多いのではないか。そのくらいまとまっていない。
まず、集合体としての乃木坂の話を最初にしているが、今作でフォーカスを当てられているメンバーは6名ほど。他はほとんど出番なし。2期生どこやった?

さらに作品を10章ほどに分けているが、その章のテーマも分かりずらい。章の題名も取ってつけた感が否めない。

さらに作品内で七瀬と飛鳥、与田ちゃんにフォーカスを当てたことについて、監督は「現場に通ううちに知り合いになったので」
と語っている。そんな理由あるか?笑
だとしたら、もし他のメンバー、仮にアンダーメンバーと知り合いになったらそのメンバーにフォーカスを当てていたのか?ありえない。そもそも知り合いってなに?

最早監督の推しメンをまとめて、それをドキュメンタリー映画として発表したという印象しかない。そのくらい私にとってはもったいない作品に感じた。乃木坂の集合体としての良さにフォーカスを当てるのであれば、多少の偏りはあるにせよ、もっと多くのメンバーを登場させて欲しかった。

あと、個人的に最後の飛鳥に花を渡したシーン。すごく気持ち悪かった。なんだろう、申し訳ないけど好きになれませんでした。

最後に、かずみんが作品内で言っていた「自分にとっては今の乃木坂が最高。だけど、そう思っていない人もいる。みんな、考えが一緒ではないことがわかった。」的な発言。すごく刺さった。
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