小川勝広

T-34 レジェンド・オブ・ウォーの小川勝広のレビュー・感想・評価

4.0
映画のリアリズムっていうのはこうやるんだ!
昨今のロシア映画はリアリズムの表現が半端ではない。

顔のよごれ、痛そうな傷、匂いそうな衣裳、
吐きそうな身体、そんな五感をまずは震わせトラーナ。

それを抑えてからのストーリーじゃね?
それがハラショー(基本)でしょ?

脱臭され、漂白され、デオドラントされた、
映画でお客さんが喜ぶかノフ?

バルジ大作戦で、ロバート・ショー率いる独軍が唄っていたパンツァー・リートが懐かしかった。

エンタテインメント映画の基本形を、
大地に根を張り、生命を育み、
宇宙に昇り立ち、土壌に降臨する、
ロシア映画の人間の描写の基本形を、
魅せられたッキー。

弾丸の魅せ方もいいが、
まずは基本のキ。

デボーチカ
ハラショー